アンテロープキャニオンのベストシーズン
アンテロープキャニオンは一年中開いていますが、1月に歩く峡谷は、夏の絵はがきとはだいぶ違って見えます。暖かい月には光のビームと人混みがやってきて、そのあとに続くモンスーンは、当日になってスロットを閉ざすことがあります。冬は暑さの代わりに、冷え込む朝とやわらかな色をもたらします。このガイドでは季節をひとつずつたどり、最後にどれくらい前に予約すればいいかをまとめます。
ペイジの1年をひと目で
峡谷の岩壁は、どの月も変わりません。変わるのは正午の太陽の高さと、スロットを一緒に歩く人の数、そして夏なら帰り道の暑さです。下の表にペイジの1年をまとめ、続く各セクションで季節を順に見ていきます。
| 季節 | 日中の最高気温 | 峡谷の中 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 冬(12月〜2月) | 約7〜10°C | やわらかく落ち着いた色、ビームなし、グループは最も少ない | 早朝の受付は寒い |
| 春(3月〜5月) | 暖かくなっていくが、風の強い日が多い | 3月下旬か4月に最初のビーム | 風と舞い上がる砂 |
| 夏(6月〜8月) | 約35〜38°C | ビームが最も強く、混雑も最大 | 暑さと、7月からのモンスーンの嵐 |
| 秋(9月〜11月) | 穏やか | ビームは10月までに消える | 9月中旬ごろまで鉄砲水 |
夏、ビームも混雑もピークに
5月から8月ごろは、正午の太陽がアッパー・アンテロープキャニオンの狭い天井からまっすぐ差し込むほど高くなり、ガイドは光の筋がカメラに写るよう、ひとつかみの砂を投げ入れます。このビームがあるから、夏はいちばん混む季節です。アリゾナ時間でおよそ11:00–13:30の枠が最初に売り切れ、料金も最も高くなります。時間帯は光のビームが見られる時期で詳しく紹介し、その時刻がどちらの時計に従うのかはアリゾナ時間かナバホ時間か?で説明しています。
夏の代償は暑さです。最高気温が約35〜38°Cになると、受付での待ち時間も揺れる車での移動もひと苦労で、しかもアッパーはいま、最後に金属の階段で縁の上を越えて出ます。AACTによると上り21段、下り112段です。標準ツアーではバッグが禁止で、Dixie'sのレビューによれば水を入れる袋さえ認められないほど厳格なので、受付の前にしっかり水分をとっておきましょう。Ken'sのロウワーツアーを扱う再販業者のひとつは、7月と8月は11:00から暑さで閉鎖することがあると注意しています。小さな子ども連れの家族は、子ども連れや膝に不安がある人のアンテロープキャニオンで暑さについてさらに詳しく読めます。
正午ごろのアッパーの枠を早めに押さえる
AACTは、AZ-98のマイルポスト302にある自社オフィスからアッパーのツアーを出しています。GetYourGuideでは約92ドルから、Viatorではすべて込みで約119ドル。どちらのサイトも24時間前まで全額返金されるので、モンスーンの時期には本当に心強い条件です。
モンスーンの時期と鉄砲水
おおむね7月から9月中旬まで、北米モンスーンがアリゾナ州北部に雷雨をもたらします。スロットキャニオンは上に広がる土地の水を集めて流すので、はるか上流の嵐が、ペイジの空は晴れたままなのに鉄砲水を峡谷に押し流すことがあります。雨のおそれがあるとき、ツアー会社とNavajo Parks and Recreationは峡谷を閉鎖します。当日に決まることもあり、強風で閉まることもあります。

私たちが比べた掲載はどれも、悪天候の場合はツアー会社がキャンセルできるとしていて、通常は別の日への振り替えか全額返金になります。弱点はタイミングです。最近のロウワーのレビューには、2〜3時間運転して受付に着いてから雨による閉鎖を知らされたという声があり、再販業者経由の返金は時間がかかることもあります。ツアー会社が別の入り方を用意してくれることもあります。ロウワーが浸水したとき、AACTがグループを早い時間のアッパーの枠に移してくれたというレビューがあり、アンテロープキャニオンXへ回された人たちもいます。こうした代わりの峡谷はキャニオンX、シークレット・アンテロープとそのほかのスロットで紹介しています。
モンスーンの時期の日程なら、自分でキャンセルできる掲載を選びましょう。AACTとDixie'sは24時間前まで全額返金ですが、複数のツアー会社から選べるアッパーのチケットとキャニオンXは、どちらもViator版が返金不可です。天気予報は前の晩と当日の朝に確認してください。
1997年の洪水とガイドのルール
1997年8月12日、鉄砲水がロウワー・アンテロープキャニオンを襲い、ハイカー11人が亡くなりました。その後、公認のナバホのガイドの同伴が義務になり、ロウワーには固定式のはしごと警報システムが設けられました。いまはどの季節でも、アッパーにもロウワーにもひとりでは入れませんし、ツアー会社が決めた閉鎖に異を唱えるべきではありません。峡谷はLake Powell Navajo Tribal Park内のナバホ・ネイションの土地にあり、入っても安全かどうかを決めるのはDinéのツアー会社です。
春と秋、季節の変わり目
春はペイジで風の強い季節で、台地を吹く風が砂を舞い上げ、スマホのレンズにも付きます(ほこり対策はカメラのコツで紹介しています)。最初のビームは3月下旬か4月、夏の混雑が本格化する前に現れます。秋は穏やかな季節で、7月のような暑さのない暖かさですが、鉄砲水は9月中旬ごろまで起こりえます。ビームは9月を通して弱まり、10月に正午のアッパーの枠を予約した人たちは、もう見られなかったと書いています。ロウワーはどの月のどの時間でもよく光ります。この点をビームと比べて考えているのがアッパーとロウワー、どちらを選ぶ?です。
ペイジの冬
冬の最高気温は約7〜10°Cで、台地の早朝は冷え込むので、受付で待つあいだのために暖かい上着を一枚持っていきましょう。おおむね10月から3月まではビームが差さず、アッパーの色はやわらかく落ち着いた調子になります。そのぶん得られるのはゆとりです。冬は一年でいちばん静かな時期で、時間枠の選択肢も最も多くなります。
時計も味方してくれます。ナバホ・ネイションの夏時間は11月初めに終わるので、冬のあいだは峡谷近くのスマホとツアー会社の時計が同じ時刻を示し、夏の落とし穴がひとつ消えます。
月別・時間別の混雑
いちばん混むのは夏です。どの日も、アッパーにビームが差す真ん中の時間帯から埋まっていき、ロウワーのレビューでは岩壁がいちばん明るいのは12:00–14:00とされています。閑散期でもグループは次々と続き、最近のレビューには、その時間枠の最後のグループをガイドが急かしたという声もあります。ViatorのKen'sのロウワーツアーにはPrimeとNon-Primeの区分があり、正午から外れた枠のほうが安くなります。夏以外は、アッパーは午後の早い時間に光を失い、午後半ばの枠は暗かったというレビューもあります。
希望の日に有名なふたつが満席なら、Waterhole Canyon Experience(約128ドルから)が、ペイジの南約8kmにあるウォーターホールキャニオンを、8歳以上の少人数グループで案内しています。ナバホ許可料込みです。落とし穴はスロット内のはしごと、GetYourGuideの掲載が新しすぎてレビューがまだ数件しかないこと。比較した時点でViatorには空いている日程がなく、夏はツアー会社が気温35°Cに達すると峡谷を閉めるので、行くなら午前中を狙いましょう。
どれくらい前に予約するか
夏は数週間前に、最初に売れる正午ごろのアッパーの枠はさらに早めに予約しましょう。多くの掲載に「売り切れ間近」の表示が付いています。夏以外は焦らなくてもよく、静かな冬の数週間は時間の選択肢が最も広がります。前日まで返金される掲載なら、早く予約してもほとんど損はないので、まず枠を押さえてから天気を見守りましょう。無料でキャンセルできる掲載はアンテロープキャニオン・ツアーの料金でわかり、受付時刻に合わせたドライブの組み立て方はペイジと峡谷へのアクセスで紹介しています。